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Podcast: REAM アクションと立回り
Episode: コンテンポラリー・アクション04:アクションスター解体論
Description: <アクションスター解体論>
●アクションとは、かつては俳優の武器であった。
・コネや後ろ盾のない俳優が自力で伸し上がる手段、それがアクションであった。そのためにはそれを成し遂げるセンスとガッツ、そして技術や感のよさが必要だった。
・それらが芸の領域まで磨き上げられた結果、アクションが表現として確立されたと考えるべき。
・決して運動能力だけではない。
●では、アクションにおける芸とは何か。
・それは運動を表現に変換する工夫であり装置である。conversion device
・それがあれば、ある意味アクションスターは不要なのかもしれない。
・今まで紹介した概念でいえばアクション戦略に相当するものである。
●技術性で考えるために、アクションスターの技術を持ったアクション表現をオーセンティック・アクション:AA(本物アクションの意)、それ以外のアクション表現(カラミ、スタントマンなど)をサブアクション:SA(ある意味本物不在のアクションともいえる)とする。
・ヒエラルキーで考えてみると、アクションとは初めにアクションスターありきの表現である。
・次にその相手役(カラミ)や、サポート役(スタントマン)が生まれた(必要性によって求められた)。
・だから三角形の頂点がAAで、その下の底辺側階層がSAである。
・日本のアクションの凄いところは、全盛期にこの階層に通道をつけたところにある。つまりSAからAAへの昇格の扉が開いていたわけだ。それが閉じてしまったのが90年代。
・現在は、頂点のAAが不在のSAだけのモデルである。それを別の図式で説明するなら、ドーナツ状に中央のAA部が空洞となり、外側のSAだけとなっていると考えればいい。もちろん空洞が非アクション俳優としての主演俳優である。
・まとめると、初めにAAだけの三角形。次にその下にSAがくっついて二階層の三角形。さらにその境界の扉が開き、また閉じた。最後にAAがなくなり、SAだけの台形が残された状態。=これがドーナツ型の例えモデル。
●このようにしてアクションスターが解体されてしまった現在アクションだが、このモデルの形成過程をなぞるように再現することで、初めにオーセンティック・アクションありきから始め、サブアクションを作り、次にサブアクションからステップアップできる仕組みを作る。
●これがアクションスター不在=解体した、技術としてのアクションスター級=オーセンティック・アクション構築論である。
そんな話をしています。