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Podcast: イントロクイズのSpiriton Music
Episode: #27 リアタイ経験したコンテンツは「強い」??【リアルタイムと後追い】
Description: 本日のプレイリスト:https://spoti.fi/3y30Eln
(今回のメンバー:キョン、ナル、ソキウス)
何が「強い」のか。それはまず本編を聞いてみてください。
今回は、今後配信する新企画への布石として行う「リアルタイム」と「後追い」について考える回。
まずは、それぞれが今までにリアルタイムで追っかけていた作品や業界を出し合うことに。
家庭の時間として見ていたドラマと個人的に聞き出した音楽、動画サイトという文化に触れたことで出会った「オタク・カルチャー」、その業界内でも独自の発展を遂げてきた音楽ゲーム etc。
この番組の序盤で扱った、自己紹介回やルーツ回にも繋がる内容がリアタイの例として挙げられます。
次にメンバーに、「リアルタイムで追いかけていたものと後追いしたもので、自分の中で感覚の違いはあるか。あるとするならば、それはどのような感覚か。」という問いを投げます。
それに対しナルは、ソキウスが例として提示した「最新を追うときのワクワク感」と「後追いして見つけたときのワクワク感」の違いを参照しつつ、どちらも自身がその時に初めて知るという点では同じだが、後追いで発掘して見つけたときには「(独特の)後悔」を覚えることがあるとのこと。
キョンにも同じ話を振りますが、ここでこのトークテーマにするにあたって同時に考えておきたかった「キョンがよく口にする『最新のものを追うのは苦手』という感覚は何由来のものなのか」という問題にも触れます。
今挙げた問題にキョンは自らを省みて「ミーハーが嫌いだから」と答えますが、そこには自身でも言語化することが難しい複雑な感情が見え隠れ。
この回での言語化は今後へ引き続きの検討課題として途中で終了しますが、「自分の知らない世界がそこにはある」などの複雑な感情の中にある何かに迫るきっかけとなる言葉がいくつか出てきました。
この話の流れで出てきた「あまりリアタイには乗り気ではないキョンが、なぜ○○というコンテンツはリアタイしようとしているのか?」という疑問。
この疑問にも関連がある話題としてソキウスは、自身の好きなバンドであるTWEEDEESのインタビューも参照しながら「同時代性」というキーワード、つまり「今振り返ってみて『あの時』はこう受けとめていたな」という考え方に話を繋げようとします。
この考え方に繋がるものとしてソキウスは、自身が好きな「渋谷系」と呼ばれるものが現在と(世間で騒がれていた)当時とでは使われ方や意味合いが微妙に異なっているという例を挙げます。
この回の最後にソキウスは「リアタイしてるものと後追いしたもの、より印象に残る(『強い』)のはどちらか?」、そして「より『好きになる』のはどちらか?」という少々意地の悪い質問を2人に振ります。
ナルは、あの時(コンテンツにリアタイで触れていた時)を現在になって振り返る行為の楽しさから、リアタイしてるものの方がより印象に残るし、より好きになると回答。
それとは対照的にキョンは、先ほどナルも触れたリアタイすることでの「強さ」は確かにあるとしつつも、それが後追いしたものと比べてより上になるということはないという考え。
ただし本編でも強調していたように、この回を成り立たせる前提として「○○をリアルタイムで追うこと」もしくは「後追いで追いかけること」そのどちらかが「良い」という価値判断を置きたいということではなく、リアタイと後追いそれぞれで結びつくものが違うというのがあります。
この点は、本編で各々が語ってくれたエピソード(ex.ワクワク感、発掘、「後悔」)、そして同時代性という観点が如実にそれを表しています。
これらの感覚の違いを踏まえた上で、今後収録予定の新企画「○○年のオタク(仮)」 シリーズを始めます。
そちらもぜひお楽しみに。
【本日の一曲】
毎回最後に1分以内で今紹介したい1曲を持ち回りで語ってもらう「本日の一曲」。
今回はナルが、ビジュアル系な楽曲を紹介。
恐怖に陥れました。
【今回のキーワード】
リアルタイム/後追い/『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』/『リーガル・ハイ』/ニコニコ動画/音MAD/音楽ゲーム/「最新を追うのが苦手」/YouTuber/同時代性/渋谷系/DIR EN GREY
【参考資料】
加藤賢, 2020, 「渋谷に召還される〈渋谷系〉——ポピュラー音楽におけるローカリティの構築と変容—— 」 『ポピュラー音楽研究』日本ポピュラー音楽学会編集委員会, 24(1): 17-34
三宅正一, 2016, 「流行と同時代性は違う。『王道』を掲げるTWEEDEESのポップス論」, CINRA.NET(2021年7月28日取得, https://www.cinra.net/interview/201607-tweedees)